◎お寺のコンセプト◎

 皆福寺は、創建以来、約800年の歴史を持ちます。この長い間、皆福寺が護持され、現在に至っているのは、歴代の住職の力だけでなく、皆福寺に縁を持った多くの人々の多大なる尽力があってのことです。

 800年という長い月日は、常に順風満帆に時を刻んできた歴史ではありません。存続の危機に陥る時期もありました。ただ、そんな危機にも、当時の人々が、「必要な大切なもの」という思いで、皆で力を合わせて危機を乗り越えてきました。そんな思い(願い)の詰まった場所が、皆福寺であります。

 上記コンセプトにおいて、「先人の記憶・思い・願い」とは、今を生きる私たちが先祖のことを偲ぶにあたっての深まりを「記憶⇒思い⇒願い」という言葉で表現しました。

 私たちが先祖のことを偲ぶ時、まず思い出されるのは、記憶に残る亡き人との思い出や言動(記憶)でありましょう。今を生きる私たちは、それらの思い出や言動を通じて、その人が常日頃から考えていた事(思い)や大切に思っていたこと(願い)に触れることができます。

 そして、先祖の本当に大切にしていた願いが徐々に明確になり、自身にうなずけた時、その願いは、今を生きる私達の生きていく方向性となり、そのまま生きる活力(エネルギー)となるのだと思います。

 『その場所は、今を生きる私たちの活力を得る場となる』の言葉には、皆福寺が、仏法とそれぞれの心の中に持つ亡き人との思い出を照らし合わせることを通して、先人の大切にしてきた願いに触れ、お参りする誰もが、生きる活力(エネルギー)を得る場所でありたいとの願いが込められています。


【つどい人の声】
・人の身も 盛り懐かし 老いの身は 散り行くまでは お寺参りを
・生きてよし 死してよしとの お言葉に お任せするより 他になきなり
・今日のこと 明日のことも 判らない お陰様にて 生かされており

ー千代子氏の詠まれた「和歌」より-


・老院さんからお孫さんまで、寺中を大切されていますことを、ありがとうございます。
・最近チラシとか書面を出しているので良く、いろいろな事が理解出来る。
・とにかく、みんなの寺として親しまれるようにしたいと思われる気持ちが如実に現れていることを感じます。
・毎月の法座等、出席される方がお年寄りの方が多いので、若い方も出席して下さるよう、みんなで考えたい。

ー皆福寺「お寺に関するアンケート」より-


・お念仏を称えれば阿弥陀様のお慈悲を思い出します。やってやった、やってやったと自分勝手の振る舞いを手柄にしてしまう私を振り返ることができます。

ーお寺へいただいた「お便り」より-

皆福寺

創建800年 皆福寺 それは、 先人の記憶・思い・願いをとどめる場所 そして、その場所は、 今を生きる私たちの活力を得る場となる ~月に一度は、お寺で心の洗濯を!~