お正月の風物詩というと「年賀状」があります。
数年前、先輩のご住職からいただいた年賀状において「本年も、如来様のお手伝いをさせていただきます」という言葉をいただきました。
お寺を預かる者として「有縁の人々へ教えを伝える」ということに気負うあまり、教化者にならなければという使命感にかられがちですが、この言葉にあるように「如来様のお手伝いをさせていただく」ことが寺を預かる者としての責務であるということを改めて自覚させていただく、印象深い年賀状でした。
「如来」とは、「如から来る」と書きます。「如」とは仏教の専門用語で「真実」と解釈されます。私はこの言葉を、より具体的に、私を支えてくれている様々なはたらきと受け取っています。そして、その象徴として、形を表し、表現されているのが如来様です。
その如来様の「気づけよ!気づけよ!」という呼びかけに私たちが耳を傾けてくれるよう、お手伝いするのが住職としての責務だと思います。
本年も、『月に一度はお寺で心の洗濯を』をスローガンに、毎月、法座を勤めてまいりたいと思います。どなたでも参加できます。お友達などお誘いあわせの上、お気軽にご参詣ください。
皆福寺住職(釋義仁)
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