2020.08.04 12:58お念仏の教えを聞くことによって、日頃の生活を振り返り、 苦難の多い人生を生き抜くことができる! よく、お念仏の教えとは、何を教えてくれるのか?という質問を受けることがあります。 お寺で念仏申し、お説教を聞いて、何を教えてくれるのか?教育学者であり、お念仏の教えを大切にされた西元宗助氏(京都府立大学名誉教授)の言葉で言うなれば「念仏もうすところに 立ち上がっていく力が あたえられる」ということになります。 あらためて考えてみると、私たちの普段の生活とは、生き物を殺し、そのいのちをいただいて生きています。また、生まれると親や周りの方にお世話になって育てられ、年老いてくると、自分の力だけでは何もできないようになっていく存在です。 つまり、いろいろな方の犠牲やお助けがあって、私たちは生きているのです。 しかし、私たちは、常日頃、そのようなことをあまり意識せずに生活しているのではないでしょうか? 仏法(お念仏の教え)とは、いろいろな方の犠牲やお助けがあって生きていることを教えてくれるのと同時に、そのことをいつの間にか忘れて生活していた我が身の愚かさや鈍感(ドンカン)さを教えてくれます。 親鸞聖人はこの仏法に照らされて、“愚鈍(グドン)の身”と知らされた自覚を「柔軟心(ニュウナンシン)」「金剛の信心(コンゴウノシンジン)」と表現しています。 “愚鈍の身”と聞くと、ネガティブ(悲観的)なイメージを持つかもしれませんが、親鸞聖人は、この自覚を持つ者こそ、どんな物事が降りかかってきても、乗り越えていける柔軟かつ金剛の心を持って人生を歩んでいける者であると教えてくださっています。 なぜなら、仏法(お念仏の教え)を聞くことは、自分の本当の姿を見つめることであり、そのことが、地に足を付けて人生を全うできる道でもあるからなのでしょう。皆福寺創建800年 皆福寺 それは、 先人の記憶・思い・願いをとどめる場所 そして、その場所は、 今を生きる私たちの活力を得る場となる ~月に一度は、お寺で心の洗濯を!~フォロー2020.09.02 18:03仏教とは、“仏道”である~終点のない道~2020.07.31 19:40「門徒と僧侶で創る元気なお寺づくりアワード2019」の表彰式が執り行われました【ご報告】0コメント1000 / 1000投稿
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