【仏法コラム】4月は「お釈迦さま」の誕生日の季節です!

 お釈迦さまは、今から約二五〇〇年ほど前に、インドの北の方でお生まれになりました。それは、花の咲き乱れる、四月八日だったと伝えられております。この四月八日のお釈迦さまの誕生をお祝いする仏事が「花まつり」です。

 お釈迦さまは、生まれるとすぐに、天と地を指さして、「天上天下唯我独尊(テンジョウテンゲユイガドクソン/天の上にも、天の下にも、ただ私独り尊い)と宣言されたと伝えられています。

 これは、「世界中で一番偉いのは私である」という意味ではなく、他の人に決して変わることの出来ない、尊い”いのち“が与えられたと宣言しているのです。

 人は誰しも、後悔のない一生を送りたいと願っています。そのために、私たちは日々頑張って生活しています。

 しかし、現実には、勝ったか負けたか、得をしたか損をしたか、優れているか劣っているか、ということが気になり、思いどおりにならないといって苦しんだり、他の人と比べて自分を情けなく思ったりして日々暮らしているのではないでしょうか。

 そんな私たちにお釈迦さは、「勝負や損得、優劣の”ものさし“で、自分を計るのではなく、だれとも比べることのできない尊い存在(天上天下唯我独尊)であったと気づいたとき、生きるうえで本当に大切なものに気づかされ、後悔のない人生を送る道筋が見えてくる」というメッセージを残してくださっています。

 お釈迦さまからはじまる、仏教の歴史は、「私たちが生きるうえで本当に大切なもの」を考えてきた歴史でもあります。暖かくなってきたこの時期に、改めて、自分の生き方を見つめ直してみませんか。

 皆福寺においても、4月20日に「花まつり聞法会」を開催いたします。

お誘いあわせのうえ、是非ともご参拝ください。

皆福寺

創建800年 皆福寺 それは、 先人の記憶・思い・願いをとどめる場所 そして、その場所は、 今を生きる私たちの活力を得る場となる ~月に一度は、お寺で心の洗濯を!~