2021.01.03 14:50「他力の生活」それは、私を支えてくれているはたらきに気づいていく生活 お念仏の教えを、分かりやすくご教授いただいた宮城 顗(ミヤギシズカ)先生は、かつて、お話しの中において、「他力の生活、自力の生活」と言うことについて、次のように語っておられました。 「他力の生活というのは、他をあてにするとか、何も努力しないということではない。何かができること、努力ができることをよろこぶ生活、恩徳(オンドク)をたまわっていることをよろこぶ生活である。それに対して、自力の生活というのは、自分の力をたよりにし、自分の思いに立って、自分のしたこと、努力したことを他に誇る生活である」振り返って考えてみると、私たちは、つい自分のしたことを自慢したり、他人の評価を期待しつつ一喜一憂しながら生活しています。そして、自分を支えてくれている様々なはたらきを当たり前のものとして、当然のこととして生活しているのではないでしょうか? そのようなあり方に対して、空気や水、食物、まわりの人々など、何一つ当たり前のものなどないということに気づかされながら生きる生活を「他力の生活」と先生は教えてくださっています。 そのように考えますと、「自力の生活」とは、言い換えれば、他力を忘れた生活、まわりに支えられていることに気づかない生活の事を言うのでしょう。「今月の法語」にある『私を生かしておる力というものに帰っていく歩み』とは、”他力“つまり、私を支えているはたらきに気づいていく歩みであり、それが、仏道(仏教の教えを聞く生活)であるとお示しくださっているのだと思います。 昨今、新型コロナウイルスの感染が拡大し私たちの生活様式も大きく変化しております。こんな時だからこそ、自分のまわりを見つめ直し、”おかげさま“に気づいていく事がとても大切なのだと思います。皆福寺創建800年 皆福寺 それは、 先人の記憶・思い・願いをとどめる場所 そして、その場所は、 今を生きる私たちの活力を得る場となる ~月に一度は、お寺で心の洗濯を!~フォロー2021.01.14 16:261月16日開催予定「同朋会(聞法会)」の内容変更について【お知らせ】2020.12.28 06:35今年も、皆福寺本堂にて「書道展」開催中!【1月3日まで】0コメント1000 / 1000投稿
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